建設BALENAの最新・役立ち情報をタイムリーにお届けBALENA JOURNAL

与信判断材料として透明性の高い資料が自動でできるバレーナオーシャン

株式会社 オーシャン
東京都目黒区/造園部/土木部/建築部/環境維持管理部/社員数45名

「大きなチャンス(仕事)が来たときに、銀行が味方だと受注できる」と語る株式会社オーシャンの代表取締役社長 杉村 年高氏。銀行に融資の相談をするときに、最も大切なことは財務状況の透明性だと話します。しかし、建設業界の中小企業において、財務状況が見えにくいことで融資を受けられない企業は少なくありません。
そこで出入金管理をもとに財務状況が一目瞭然となる「BALENA OCEAN(以下、バレーナオーシャン)」を同社とオフィスコンシェルジュが共同開発。インタビューでは、開発の経緯や使い心地について詳しく伺いました。

東京都目黒区にて1973年設立。公共工事と民間工事を手掛ける

---まずはオーシャンについて、どのような工事を行っている会社か教えてください。

杉村株式会社オーシャンは、1973年に目黒区で設立した建設会社です。今でこそ鉄筋コンクリート造のマンションなどを多くつくっていますが、会社設立当時は造園業が主体で公共工事の公園をたくさん手掛けました。徐々に会社の安定経営を求めて、民間の土木工事、建築一式工事も携わるようになりました。
現在は、東京都目黒区に本社、後は八丈島にも支店がありまして、八丈島空港の管理及び整備も担当しています。
数年前からは、当社が長年培ってきた技術やノウハウを活かし、ベトナムのダナン建築大学にてゼミの開講支援も行って、アジアの若者に向けて日本の技術を広めています。

オーシャンが手掛けた公園。公園工事は、土木工事から水道、トイレなどの設備工事、電気工事、遊具の設置など、施工範囲が多岐にわたります。
オーシャンのメンバーと一緒に。杉村氏の両側の女性は、ベトナムで教育後、オーシャンでCAD担当者として勤務しています。

建設業界の資金繰りは、財務管理の透明性が課題

---では「バレーナオーシャン」はどのような課題を解決するために開発されたソフトなのでしょうか?

杉村建設業は、入金・出金の管理がすごく複雑なんです。大きなゼネコンですと専門の担当部署がありまして、細かく数字を管理しているんですね。現場監督から報告のあった数字を管理して、収支をチェックするという仕組みがきちんとできあがっています。
しかし、中小零細企業ですと、財務専門の担当者をつけることもできないので、現場監督が数字を管理することになります。そうするとどうなるか? 言葉は悪いですが“どんぶり勘定”です。終わってみるまで現場ごとの収支がわからないなんてこともありうることなのです。

バレーナオーシャンの導入前は、オリジナルで開発した財務ソフトを使っていたものの、トラブルが・・・。
---ということは、実際はうまくいっているはずが、蓋を開けてみたら利益が出ていなかったということも?

杉村あります。それは経営上マイナスなことですので、どのように数字の管理をしていくのか?が私たちのような請負工事業者の難しいところなんですよね。
また、金融機関から事業の運転資金を借り入れようとするときに経営状況を説明しないといけないのですが、これがまた難しいんです。
現場は生きものです。天気に左右されて何日も工事ができないとか、資材の高騰や材料の納入スケジュールの遅れなどが頻繁にあります。契約後の変更、追加工事もあるんですが、それらに対応した対策ができていないと損をしやすいポイントになってきます。
このような予定外のお金の動きが金融機関にとってみたら疑心暗鬼になるところで「先月の話と違ってきていますね。なぜですか?」と、信用を得ることが難しくなってきてしまうんです。そうすると、融資を受けられなくなってしまう。

銀行融資の与信判断材料になるバレーナオーシャン

---財務管理がしにくい点を、バレーナオーシャンでどのように解決したのでしょうか?

杉村今回、オフィスコンシェルジュと共同開発したバレーナオーシャンは、予算と売り上げの管理はもちろん、支払いの予定を細かく入力することができます。毎月数字の変動がある業界ですので、現場担当者は数字の動きがあるたびに入力しなおして、現状を把握します。
おかげで、日々の最新データが集積されてデータベースになっていきますから、この先、いつお金が入ってきて、いつ出金されるのかの最新データがまとめてみられるようになりました。
当社ですと、年間140~150件の工事がありますから、その集積が出るんですね。エビデンスとして、各現場の収支に紐づいているので、金融機関への説明が非常にしやすくなりました。採算工程管理や見積請求発注業務、日報労務管理などをこちらのシステムで一元管理すると、金融機関が融資可否判断をするのに便利な資金繰りデータが自動的につくられ、各入出金の根拠案件データと紐付き、エビデンスもわかりやすくなります。

---バレーナオーシャンを開発した後、実際に使ってみて変化はありましたか?

杉村あります。
まず、経営側から見ると狙い通り非常に資金繰りがしやすくなりました。極端に言うと、お金の動きが日割りでわかりますから、金融機関への説明が非常にしやすい。銀行の与信判断材料として、非常に透明性の高い資料ができあがります。
銀行の担当者としても、上司に担当クライアントの状況を説明しなくてはなりませんよね。そういったときに、各入出金データと紐づいたエビデンスがわかりやすい資料を持って説明できますので、上司に対するプレゼンもしやすくなったのだと思います。おかげ様で、金融機関と信頼関係ができました。

「バレーナオーシャンを使うと、毎日のお金の動きが見える化します。現場ごとの出入金に基づいた資金繰りデータが自動的にできますので、銀行の与信判断材料として非常に透明性のある資料になります」
---銀行の対応の変化以外に、社内のスタッフの変化はありましたか?
バレーナオーシャンのユーザーインターフェース。ソフト上で、当初の予定よりも収支が良くなっていると上矢印、収支が悪くなると下矢印がでるので収支の状況は一目瞭然。
「バレーナオーシャンを導入してから、現場ごとの数字の把握がしやすくなりました。直感的に入力できるので、操作もしやすいと感じています」と担当者

杉村最後に、これは考えてもいなかった変化になりますが、自分の時間が持てるようになりました。バレーナオーシャンを導入してから圧倒的にデータをまとめる時間がかからなくなりました。
おかげ様で、今ある仕事のなかの問題点を改善したり、新しいビジネスを始めたりと時間的な余裕ができました。逆を言うと、これまでは資金繰りが相当なウエイトを占めていたんです。それが無くなって、時間的にもメンタル的にも余裕ができるとは思ってもいなかった大きなメリットです。

「バレーナオーシャンを導入後、時間的にもメンタル的にも余裕ができました。これは思ってもいなかった大きなメリットです」と杉村氏。

バレーナオーシャンで日本を元気にしたい!

---先輩ユーザーとして財務に悩む建設業界の経営者にアドバイスをお願いいたします。

杉村 中小企業の経営者は、やはり資金繰りは課題で、金融機関の関係づくりや信頼構築に割く時間がかなり多くあります。これがバレーナオーシャンを使うことで非常に楽になります。
また、バレーナオーシャンを使って経営が安定していることを説明できれば新しい仕事のための資金調達も非常にしやすくなります。金融機関から見ても「お金を貸しやすいクライアント」として、Win-Winの関係が気づけるようになります。
そうすると金融機関も一緒になって、会社の今後のためにどういったことができるのかと、身を乗り出して相談できる仲間になります。従来はお金を借りるだけの立場でしたが、その垣根を乗り越えて、お金を貸してくれる人とお金を借りる人以上の、仕事仲間のような関係になれたことが、私にとって大きな収穫でした。

---最後にバレーナオーシャンへの期待をお話しください。

杉村バレーナオーシャンは、私の資金繰りの経験を踏まえて、建設会社によくある悩みを解決できるように細かいところまで注意を払って制作しました。共同開発という立場で、現場の意見を盛り込みながら、財務に悩む建設会社を助けられるシステムができたと考えております。
バレーナオーシャンが広まることで中小零細企業の社長さんたちの時間と心の余裕ができて、ひいては企業が、日本が、元気になれると思うのですね。そういう意味でも、夢を描きながら開発したソフトですので広まっていくことを願っています。

バレーナオーシャンで日本を元気に!
導入企業様DATA
  • 会社名株式会社 オーシャン
  • 代表取締役杉村 年高氏
  • 住所〒152-0002 東京都目黒区目黒本町4-14-17
  • 業種造園部/土木部/建築部/環境維持管理部
  • 会社規模45名
関連記事

関連する記事はまだありません。