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トップアスリートのビジネス学&メンタリティー!.02 プロ卓球選手ー吉村真晴選手ー
前回、吉村真晴選手をお迎えして、トップアスリートのお金事情について聞いてきましたが、今回は、そんなアスリートとしてのビジネスを成立させるために、最も必要だと語られた「人間力」について、前回同様に、ボイストレーナー/シンガーソングライターの岩谷翔さんをファシリテイターに迎え、掘り下げていきます。
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様々な物事を自分なりに吸収し、実践し、結果を出し、
さらに発信までされる。
これほど刺激的なことはないです。(小松)
そもそも、小松さんが真晴くんと知り合い、スポンサーをしようと思ったきっかけを教えてください。(岩谷さん)
小松もともとは共通の知りあいのスポーツトレーナーの方を通じて知り合いました。今度真晴くんとゴルフに行くからと誘っていただいて、その時は正直真晴くんのことを存じあげなかったのですが、調べていったら素晴らしい方だなと、ぜひご一緒させてもらいたいと。そのときのゴルフがまず衝撃的で。真晴くんは確かゴルフをはじめて、まだ4ヶ月くらいだったと思うのですが、そのときのスコアが86で、今でも衝撃を受けたのを覚えています(笑)。私の場合は波があるにせよ数年やっているにも関わらず100ちょいなんです。それで練習方法を聞いたら、これがまた驚きで。誰かに教わったというわけではなくて、ご自身で調べて、ご自身なりに理解されて、それを実践されていて。「自分の頭で考え実行していく」というのは、物事を極めていくプロセスにおいて、どの世界でもすごく大切だと実感していたこともあり、それを体現されている方が、まさに目の前にいて、偉く感動しまして(笑)。その最初の出会いのときに、何かしら関わりたいなって思ったのがきっかけです。その後何度かランチを重ねてスポンサーとして関わらせていただくことになりました。
吉村選手確かちょうど2年くらい前ですよね。
2年前といえば、コロナによって、大きく環境が変わっていった時期ですよね。真晴くんの場合は、コロナによってどのような変化を強いられたのですか?(岩谷さん)
吉村選手自分の場合、プロとして活動しているので所属している母体があるわけではないので、まず練習場の確保が大変で。普段は大学や実業団、トレセンなどで練習をしているのですが、コロナという理由で断られたり、ジムに行っても他の人がいるからリスクがあったり、苦労はしました。また、日本代表として、大体月に1度、国際大会に出るために渡航していたのですが、それが全てなくなって、時間だけがめちゃくちゃある状態になって。試合もできないので何のために練習するのか見失ってしまったり、ソワソワするというか焦りというか、そんな感覚に陥る時期もありました。
ただ、その分家族と過ごす時間が増えたり、休む時間ができたり、良い充電期間になったとも思います。モチベーションという意味でも、とても良い状態に持っていけ、不謹慎ではありますが、とてもありがたい時間だったなって、今振り返ると思えます。
家族と過ごされたことももちろんかと思いますが、それ以外では、具体的に、どのように過ごしたことが、モチベーションの向上につながったのですか?(岩谷さん)
吉村選手様々なことを学べたのですが、特に大きかったのが、メンタルトレーニングに力を入れたことですね。よく心技体といいますが、技術や体力については、みんな限界まで練習すると思うのですが、技術や体力と同じようにメンタルトレーニングに取り組む人ってあまりいないですよね?メンタルトレーニングを取り入れてから、考え方が変わったのが大きかったなって実感しています。
具体的には、今お願いしている先生が『スラムダンクの勝利学』という著書を書かれているスポーツトレーナーの辻先生で、その方が「ご機嫌の価値」っていうのを説いていて。「あなたにとってご機嫌とはなんですか?」って問われて、僕の場合だと、ご機嫌でいると楽しいから苦しいことも笑って乗り越えられたり、周りに楽しい仲間が自然と集まってきたり、良いアイディアが浮かぶなって。
面白いですね。試合でも直接的に役立ったメンタリティーもあるのですか?(岩谷さん)
吉村選手辻先生から教わって、試合中に常に口ずさんでいたのが「今ここ自分」ていう言葉があって。これは自分にとって本当に大切にしている言葉で、人間ってどうしても過去のことや、この先起きるだろう失敗を想像してしまいがちですよね。そうすると必ずパフォーマンスが落ちてしまいます。だからこそ「今ここ自分」で、今ここから真っ白なキャンバスに絵を描いていこうぜって、今ここにいる自分のことだけに集中しようってメンタリティーなんですが、それを常に意識していたからこそ、この間の大会で、これまで1ゲームもとったことなく負け続けていた張本選手にはじめて勝つことができたんだと思います。
試合が終わってみて、改めて、コロナ渦に様々な学びを吸収でき、自分に与えられた貴重な時間だったなと思えます。
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素晴らしいお話ですよね。コロナ渦が練習も試合もできない絶望的な時間でなく、そんな苦境をも成長につなげるメンタリティーを持ってらっしゃるってことですよね。(岩谷さん)
吉村選手人間的には成長できたのかなと思います。「人間力の向上無くして競技力の向上なし」って言葉がありますが、ものすごく心に刻んでいることでもあります。また、小松さんや岩谷さんからもそうですし、様々な方の話を聞いて吸収して実行して、もちろん合わないこともあるのですが、それでも、自分なりに理解して挑戦してみることで、何かしらのきっかけがつかめると思っているので、そういうのが、コロナ渦の中、すごく学ぶことができたと思っています。
小松これこそがスポンサーさせてもらっている価値です!! 良いお話とか考え方は、世の中にたくさんありますが、それをご自身で吸収されて、さらに実践し、結果を出して、さらに発信までされて、すごく刺激がありまくりです(笑)。良い刺激がないとサボってるわけじゃないのですが、モチベが下がりがちなのを、上げてもらえる感覚がすごくあるので、まさに価値を感じますね。
吉村選手小松さんのようにサポートしてくださる方がいるからこそ頑張れるっていうのもあります。やっぱり、ひとりで頑張るのって人間難しいですよね。自分の場合だと、こないだ肋骨を折った時もそうですが、苦境に立たされた時に、多くの方からメッセージをいただけたからこそ、頑張れたっていうか。例えば「あっ折れた終わったな」って誰も見向きもしてくれないと、塞ぎ込んでいく一方だったと思います。それがみんながメッセージをくれたからこそ「これは自分に科された課題なんだな」「ひとつの壁だから乗り越えよう」ってポジティブに捉えらることができたので、めちゃくちゃ大きいですよね。
そういう意味では、今企画されてるクラウドファンディングも、そのような内容のものにしたいのですよね?(岩谷さん)
吉村選手これは自分が寂しがりやっていうのもあるかもしれませんが、苦境に立たされたときだけでなく、ひとりでやっていくのは限界があると思っています。自分ひとりで喝を入れ続けるのもきついですし。そういった時に新しい仲間が欲しいなって。クラウドファンディングでは、自分をサポートしてくる仲間を募集したいなって。例えば、自分が合宿をするときに一緒に来てもらって練習したり、チーム真晴じゃないですが、みんなで頑張り支えあいながら、自分の最終目標である2024年のパリオリンピックを目指したいなって。
クラウドファンディングの内容が正式に決まったら、どちらで発表されるんです?(岩谷さん)
吉村選手しっかりと確定したら、改めて自分のオフィシャルのホームページやSNSなどで発表させていただければと思います。
現在スポンサーも募集されているのですか?(岩谷さん)
吉村選手僕のことを応援してくださる方は、ぜひともご連絡いただけら幸いです。
小松めっちゃ嬉しいです。試合中、肩にチッラチッラとうちのロゴが見えたり、表彰式の時に着ていたジャージーにうちのロゴがあったり、普通に楽しいのに100倍くらいの楽しさがあります。
吉村選手逆にいつもありがとうございます(笑)。
小松今日も本当にとても刺激的でした。もう言葉の隅々まで、ポジティブなメンタリティーにあふれているのがわかって頂けたかと思います。もし真晴くんのスポンサーをしたいという方がいらっしゃいましたら、私にでも構いませんのご連絡いただけたらと思います。それでは本日は本当に本当にありがとうございました。
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